カラダブログ

生産者と食べる人をつなぐ、ぶどう畑のレストラン ~ 旬菜 野の花亭 ~

2024年08月27日

夢に向かって自信をもって進み、思い描いた人生を生きようと努力するなら、思わぬ成功を手にするだろう(ヘンリー・D・ソロー)~管理栄養士の楠川陽子さんの夢は、食べる人の健康と幸せを考えた地産地消レストランの開業と、街おこしのぶどう栽培の継続とワイン事業。すべてを実現させた今、新たな夢のバトンはご子息の喜広さんへと繋がれる。


■旬菜 野の花亭 楠川陽子さんのプロフィールのご紹介
三重県度会郡玉城町に生まれる。(管理栄養士 旬菜料理研究家 元旬菜野の花亭オーナー)
企業や事業所などの管理栄養士を経て、2001年三重県度会郡玉城町に地産地消レストラン「旬菜 野の花亭」をオープンする。野の花亭の料理や各種講習会にて、「食べることの大切さと楽しさ」を伝えている。趣味は音楽を聴くことと旅行。


楠川陽子さんとご子息の喜広さん     


旬菜 野の花亭 ワンプレートランチ


聞き役(中東真紀:カラダノミライ研究所 代表)

【中東】三重県尾鷲市と志摩市のリトリートツアーのお弁当作成では、大変お世話になりましてありがとうございました。本当に美味しくて健康的な内容でした。旬菜 野の花亭は、とても素敵なレストランですね。野菜畑やぶどう畑に囲まれて、毎回、採れたての野菜料理が食べられるのも魅力です!このレストランをはじめるきっかけや、野の花亭の歴史やポリシーなどを教えていただけますか。

【楠川氏】ありがとうございます。私は、幼い頃から、農業で忙しかった母に代わりに台所に立ち、家族に「おいしい!」と喜ばれることがとても嬉しくて、料理の世界にのめり込みました。その後、地域で採れた旬の野菜を使って、生産者と食べる人の橋渡しがしたいと思うようになり、旬菜 野の花亭の開店へと準備を進めました。開店当時は、地産地消がまだそれほど広がっておらず、野の花亭は時代の波に乗り、クローズアップされて、人気TV番組など、たくさんのメディアに紹介されました。また、病院の管理栄養士さんとコラボした「特定疾患のある人達のための食事会」の開催、地元中学生の「コンクール優勝レシピ」を使ったランチプレートで食育にも貢献しました。今後も、皆さんに喜んでいただける幅広い店として今後も歩んでいきたいです。

野の花亭のポリシー:1.地元で採れる旬の野菜を、まごころ込めて調理します。2.安全で健康な食材を作り出す生産者を応援し、過去から伝えられた食の文化を未来へとつなげていきます。

【中東】野の花亭のワンプレートランチも、そこ頃からですね。私も毎回、頂いていますが、野菜がおいしくて最高のランチです。野の花亭のポリシーが、23年も続いている息の長いレストランの秘訣ですね。とても素晴らしいです。楠川さんは、いつも、どんなことを思ってレシピを開発されていますか?

【楠川氏】季節の移り変わりを、その時の旬菜で味わっていただけるよう、味のバランスや分量、盛り付けにもこだわってレシピを考えています。ベースは、地元の旬の野菜を利用したバランスの良いランチです。主食には黒米を加えて、主菜には地元の玉城豚を使用しています。そしてデザートも大切に考案しています。
「ひらめき」を大事にして、そのひらめきを工夫してレシピに取り入れています。

【中東】「ひらめき」が重要なのですね。面白いです。野の花亭のおすすめメニューは何ですか?

【楠川氏】春夏秋冬の季節ごとのスペシャルランチや、伝統の五節句料理(七草の節句、桃の節句、端午の節句、七夕の節句、重用の節句)を演出した料理をタイムリーに提供しています。サブメニューには、地元で採れる食材を利用した、まめまめカレーとブーブーカレーを季節の旬菜サラダとともに提供しています。


3月3日 弥生 上巳の節句(桃の節句)


まめまめカレー・ブーブーカレー(玉城豚を使用)

【中東】節句料理は、日本の伝統を引き継ぐ大切な料理ですね。とても意義があると思います。地元の食材を利用したカレーは、ここだけしか食べられない味ですね。オリジナルワインもあると思うのですが、はじめられたきっかけは何ですか?また、今後はどのような活動を予定されているのか、是非とも教えてください。

【楠川氏】実は、旬菜 野の花亭は、自宅のぶどう畑の一角に建てました。玉城町はディラウエアの栽培が盛んでしたが、後継者がなく生産者が高齢になり、継続できなくなる畑が多かったので、周囲のぶどう畑を守りたいと思ったのが、ワイン造りのきっかけです。ワインの勉強に海外にも出掛けて、ぶどう祭りやワイン事業にも参画し、現在の玉城ワインが誕生しました。
現在、昨年オープンした伊勢志摩ワイナリーが地元のぶどう畑を借り受けて、ワイン用のぶどう栽培に力を入れていますので、今後の大きな発展につながっていくことと期待しています。野の花亭も「ぶどう畑のあるレストラン」として地域に貢献していきたいと思っています。


ぶどう畑(ディラウエア)
      

バルベーラ(イタリアの赤ワイン用のブドウ品種で、熟すと色が濃い紫になる。黒ブドウ)
    

玉城ワイン

【中東】なるほど、後継者問題もあったのですね。以前、大学生と一緒にぶどう畑のお手伝いをしたとき、ご子息の喜広さんに、いろいろとお話いただいたことを覚えています。青年団でもこのぶどう畑を守ろうと頑張られていること。本当に素晴らしい活動ですね。今後の人生は、どのように過ごされますか?

【楠川氏】これから人生100年、高齢化社会を迎える時代に入り、シニアを対象とした講習会や食事会も企画していきたいです。私の好きな言葉ですが、「夢に向かって自信をもって進み、思い描いた人生を生きようと努力するなら、思わぬ成功を手にするだろう(ヘンリー・D・ソロー)」成功かどうかはわかりませんが、私の夢は、レストランの開業とぶどう栽培の継続、ワイン事業でしたので、すべてが実現できて感無量です。

【中東】夢に向かって頑張っていれば、いつか必ず実現するのですね。夢は持ち続けていたいですね。本日は素晴らしいお話をありがとうございました。


■旬菜 野の花亭
所在地: 〒519-0433 三重県度会郡玉城町勝田3588
ランチタイム営業時間: 11:00~15:00
テイクアウト・仕出し受付時間:9:00~17:00
定休日:水曜日、第三日曜日
TEL/FAX: 0596-58-7376
ホームページ:https://nonohana-budou.jimdofree.com/


旬の野菜たっぷりの、旬菜 野の花亭のランチ      

旬の野菜たっぷりの、旬菜 野の花亭のランチ      

旬の野菜たっぷりの、旬菜 野の花亭のランチ 


【日本の四季を彩る五節句】
■1月7日 人日の節句(七草の節句)七草粥を食べて、その年の健康を祈願します。
■3月3日 上巳の節句(桃の節句)雛人形を飾り、ちらし寿しやはまぐりのお吸い物を食べて、女子の健やかな成長を祈願します。
■5月5日 端午の節句(菖蒲の節句)五月人形やこいのぼりを飾り、粽や柏餅を食べて菖蒲湯に入り、男子の健やかな成長、立身出世を祈願します。
■7月7日 七夕の節句(笹の節句)短冊に願いを書いて笹に吊るし、夢成就を祈願します。
■9月9日 重陽の節句(菊の節句)菊酒や菊の被綿を使い、菊の薬効により健康を祈願します。

ページ上部へ