わたしたちは、人類の健康寿命の延伸と、だれもがいきいきと生活できる環境つくりを願って、食と栄養の課題に取り組み、地球と人間にやさしい、サスティナブルな食を創造します。
21世紀に入り、日本では胃がんに代わり大腸がんが増加してきました。また、過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎などの腸疾患も増加傾向にあります。とくに、潰瘍性大腸炎は、厚労省の患者実態調査(1991年~2014年度、医療受給者証・登録者証交付件数)では、患者数が20年間で10倍ほど増加しています。2014年度の調査では、潰瘍性大腸炎は約22万人です。
腸疾患の増加においては、生活様式や環境の変化、食事の変化、過度のストレスなどで腸内細菌叢の影響が大きく関わっていると考えられます。
大腸がんや腸疾患のリスクを軽減するための、科学的根拠に基づいた食事内容について、医師や学識者と共に探求していきます。
日本の環境省による令和2年12月の「気候変動影響評価報告書:総説」では、今回は科学的知見が充実したことで、より高い確度で気候変動による影響を評価できるようになったことを示しています。
令和2年12月 環境省「気候変動影響評価報告書」総説より抜粋
新たに「特に重大な影響が認められる」と評価された項目と現在の状況の例
- 【水資源(水供給)】地下水
- 渇水に伴う地下水の過剰採取、地下水位の低下等の影響が生じている。
- 【健康】脆弱性が高い集団への影響
- 暑熱による高齢者への健康影響等が生じており、今後も増加することが予測されている。※本項目は今回の評価で新規追加
- 【産業・経済活動】建築業
- 台風や竜巻、大雪による建物への影響が生じており、風荷重、空調負荷等に関する設計条件・基準等の見直しの必要性が検討されている。※本項目は新たに「対策の緊急性が高い」とも評価
新たに「対策の緊急性が高い」と評価された項目と現在の状況の例
(重大性についても高いと評価されている項目を記載。)
- 【農業】畜産
- 家畜の生産能力、繁殖機能の低下等の影響が生じている。
- 【自然生体系(陸域生態系)】自然林・二次林
- 植生帯境界付近における森林構成種の変化等、新たな現在影響が確認されている。
- 【自然生体系(陸域生態系)】人工林
- 一部地域で水ストレス増大によりスギ林が衰退している。
- 【自然災害】強風等
- 台風の最大強度の空間位置等の変化、竜巻被害等の新たな現在影響が確認されている。
- 【健康】節足動物媒介感染症
- 感染症媒介蚊(デングウイルスを媒介するヒトスジマカ等)の生息域の拡大、活動期間の長期化が確認・予測されている。
地球環境の劇的な変化がもたらす食への影響は、すでに始まっています。少しでもその時期を遅らせるためには、一人ひとりの意識改革が重要になってきます。私たちの子供たちに、安全で心地良い環境つくりを考えます。
温暖化現象により未来の食への不安が高まる中、2019年1月、「人新世の食糧:持続可能の食糧システムによる健康な食事に関するEATランセット委員会」報告書が発表されました※1。2050年、約100億人に達する人間が誰をも排除されず、それぞれの地域で健康と文化を維持できる食事の内容です。※2
私たちは、この食糧構成をベースにした、未来食の提案をしています。
※1:Food in the Anthropocene: the EAT-Lancet Commission on healthy diets from sustainable food systems:Lancet. 2019 Feb 2;393(10170):447-492. doi: 10.1016/S0140-6736(18)31788-4. Epub 2019 Jan 16
※2:https://eatforum.org/content/uploads/2019/07/EAT-Lancet_Commission_Summary_Report.pdf
2015年9月、国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」が開催されました。150を超える加盟国首脳の参加のもと、17項目からなる「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ:SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))」が採択され、世界中で、この17項目に対する取り組みが始まっています。
SDGsは、この地球の中で、誰もが取り残されることなく健康で幸福感を感じながら生きていくには、全ての領域が連携して実施しなければならないことを表現しています。